Message理事長メッセージ

社会福祉法人松壽会 理事長 田中ポール

子どもも、高齢の方も、「その人が主人公」であること。

保育と高齢者福祉。関わる方の年齢は大きく違いますが、私たちが大切にしていることは同じです。それは、その方が自分で選び、自分のペースで過ごせる環境を整えること。支援する側が先回りしすぎず、その人の持つ力を信じて待つこと。

手を貸しすぎることは、時にその人から「自分でできた」という経験を奪います。子どもであれば育つ機会を、高齢の方であれば今ある力を保つ機会を。だからこそ私たちは、何をしてあげるかと同じくらい、何をしないかを考えます。

私自身は教育の分野で長く学び、日々の実践について発信を続けてきました。そこで積み重ねてきた「子どもをどう見るか」という視点は、高齢の方と向き合う場面にも通じるものだと感じています。見る側の姿勢が変われば、そこにいる人の姿は変わって見えてきます。

松壽会では早くから業務のDXに取り組んできました。次に進めたいのは、サービスそのものの充実です。職員の評価基準を明快にすること、子どもや利用者の方にどのような環境を用意するかを言葉にして揃えること。よい状態を、人の善意や頑張りだけに頼るのではなく、仕組みとしてつくっていきたいと考えています。

現場の努力に依存した良さは、その人がいなくなれば消えてしまいます。誰が担当しても一定の質が保たれ、そのうえで一人ひとりの工夫が活きる。そういう組織を目指しています。

社会福祉法人 松壽会 理事長 田中ポール

プロフィール

田中ポール(たなか ぽーる)

大学卒業後、一般企業を経て、三重県桑名市のマリア・モンテッソーリ幼稚園に入職。
モンテッソーリ教師の資格を取得し、2010年より園長を務める。
2018年に松壽会の理事に就任。2025年に理事長に就任。

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